VTuber向けモーションキャプチャーアプリ『Webcam Motion Capture』Version 1.12.1が公開された。今回の大きな更新点として、VRChatアバター対応が最新リリースへ組み込まれている。
さらにIdle AnimationでPropアニメーションが利用可能になったほか、キーボードから呼び出せる表情数の拡張、同名BlendShapeへの対応強化、UniVRMモデルやユーザー設定読み込み時のクラッシュ修正なども行われた。
クイックサマリー
- ソフト名: Webcam Motion Capture
- 最新バージョン: 1.12.1
- 公式サイト記載のリリース日: 2026年8月29日
- 公式X告知: 日本時間2026年8月30日
- 開発・運営: KWCL Inc.
- 種類: VTuber / モーションキャプチャーアプリ
- 対応OS: Windows / macOS
- Windows: Windows 10以降
- macOS: Catalina以降
- Apple Silicon Mac: 対応
- Intel Mac: 対応
- トラッキング機能: 無料で試用可能
- Ver.1.12.1主要機能: VRChatモデル対応
- VRChatカスタムシェーダー: 対応
- lilToon: 対応
- VRCFaceTracking: 対応
- PhysBones: 対応
- 衣装・ギミック: 対応
- アバター書き出し: WMCTool
- Unity環境: VRChat Creator Companion / ALCOM対応
- 新機能: Idle AnimationのPropアニメーション
- キーボード表情ショートカット: 最大50個
- 同名BlendShape: 識別処理を追加
- UniVRM修正: MorphTargetなしモデルのクラッシュを修正
- 設定読み込み修正: キー長押し表情設定に関連するクラッシュを修正
- トラッキング: 手、指、頭、表情、視線、まばたき、リップシンク、上半身
- 全身トラッキング: 対応
- Idle Animation: プリセット / カスタム対応
- カスタムアニメ形式: FBX / VRMA
- サブアニメーション: 最大20個
- 外部出力: VMC Protocol
- モーション保存: FBX
- モバイル顔トラッキング: 対応
- OBS: 配信・録画に利用可能
- 登録ユーザー: 3万9700人以上
- 利用地域: 120か国以上
- サービス開始: 2021年11月
Version 1.12.1、機能デモ
VRChatアバターをより直接利用可能に
Ver.1.12.1の大きな更新点は、VRChatモデル対応が正式なリリース履歴に追加されたことだ。
利用する際はUnityにWMCToolを導入し、VRChat Creator CompanionまたはALCOMからプロジェクトを開いて対象アバターを書き出す。
公式ガイドではlilToon、VRCFaceTracking、PhysBones、衣装、ギミックなどへの対応も案内されており、従来のようにVRMへ変換することを前提としないワークフローを構築できる。
7月にはEarly Accessで先行導入
VRChatアバター対応自体は、2026年7月にEarly Accessとして先行公開されていた。
当時は、VRChatで普段使用しているアバターをVRMへ変換して別のトラッキング環境へ持ち込む工程を減らせる点が注目されていた。
今回のVersion 1.12.1では、このVRChatモデル対応が通常の最新版リリースノートに掲載されている。
Idle AnimationでPropアニメーションに対応
もうひとつの主要アップデートが、Idle AnimationにおけるPropアニメーション対応だ。
Idle Animationでは、顔や手のリアルタイムトラッキングとアニメーションを組み合わせられる。プリセットのほか、FBXやVRMA形式のカスタムアニメーションも読み込める。
Prop対応によって、キャラクター本体だけでなくオブジェクトを含む待機モーションや演出を組みやすくなった。
表情ショートカットとBlendShapeも強化
Ver.1.12.1では、キーボードショートカットへ設定できる表情の最大数が50個に増加した。
また、アバター内に同じ名前のBlendShapeが存在する場合でも、それらを区別して扱えるよう更新されている。
MorphTargetなしで書き出されたUniVRMモデルを読み込む際のクラッシュや、特定の表情キー長押し設定を含むユーザー設定読み込み時のクラッシュも修正された。
Webカメラだけで手や表情を追跡
Webcam Motion Captureの基本コンセプトは、専用の高価なモーションキャプチャー機器を用意せず、PCやスマートフォンのカメラで3Dアバターを動かすことにある。
手・指、頭、上半身、表情、視線、まばたき、リップシンクなどを追跡でき、全身トラッキングモードも搭載している。
モーションはVMC Protocolで外部アプリへ送信できるほか、FBXとして保存しBlender、Maya、3ds Maxなどへ持ち込むことも可能だ。
注目ポイント
1)VRChatアバターの変換工程を減らせる
シェーダーやPhysBones、衣装、ギミックまで対応することで、元のVRChatアバターの特徴を維持しやすくなる。
2)Idle Animationの演出幅が拡大
Propアニメーション対応によって、キャラクターとオブジェクトを組み合わせた待機演出を作りやすくなった。
3)複雑なアバター設定にも改善
表情登録数の拡張や同名BlendShapeへの対応は、ギミックや表情数の多いモデルほど恩恵を受けやすい変更となる。
ソフト情報
現時点で確認できる追加情報は以下の通り。
- Version 1.12.1が最新版として公開中
- Windowsインストーラーは約228.99MB
- Apple Silicon版は約309.22MB
- Intel Mac版は約350.2MB
- トラッキング機能自体はサブスクリプションなしでも試用可能
- 配信用にUIを非表示にする機能、外部アプリへのデータ送信、FBX保存にはサブスクリプションまたはライセンスが必要
- User Agreementの範囲内で配信、動画、アニメーション、ゲームなどの商用制作・収益化が可能
- VRChatアバターはWMCToolで書き出してから読み込む
- WMCToolはUnityへCustom Packageとして導入
- VRChat Creator CompanionとALCOMを使用可能
- Idle Animationはプリセット、FBX、VRMAに対応
- サブアニメーションは最大20個まで設定可能
- VMC Protocolで外部ソフトへモーション送信可能
- mocopiのモーションデータも組み合わせ可能
- iPhone / iPadではiWebcamMotionCaptureによる顔トラッキングを利用可能
- Android端末はDroidCamなどを使ってWebカメラ化可能
- 公式は明るく物の少ない部屋を推奨
- カメラ位置は頭と同程度の高さを推奨
- 顔と胸が画面内に入る距離が推奨される
- 手のトラッキングでは肘や前腕も映すと安定しやすい
- 処理負荷を抑える場合は640×360を推奨
- 全身トラッキングでは1280×720を推奨
- OBSを利用した配信・録画が可能
- 公式サイトでは120か国以上、3万9700人以上の利用登録を案内
- 最新版はWebcam Motion Capture公式サイトからダウンロード可能
- 完全な更新履歴はVersion Historyで公開
- VRChatアバターの導入方法は公式User Guideに掲載
- Version 1.12.1告知はWebcam Motion Capture公式Xで公開
まとめ
『Webcam Motion Capture』Version 1.12.1では、VRChatモデル対応が最新版の主要機能として追加され、Idle AnimationのProp対応、表情ショートカット拡張、BlendShape周辺の改善も実施された。
最新版はWindowsとmacOS向けに配布中。次回アップデートの具体的な内容は未発表だが、Early Accessから進めてきたVRChatアバターとの連携は今後も注目すべき要素となりそうだ。
- Webcam Motion Capture Official X — Version 1.12.1 Release, VRChat Model Support, and Prop Animation Announcement
- Webcam Motion Capture — Official Version 1.12.1 Release History and Complete Update Notes
- Webcam Motion Capture — Official VRChat Avatar Export, Idle Animation, Tracking, and Setup Guide
- Webcam Motion Capture — Official Download, Platforms, Features, Subscription Rules, and User Statistics
- Metacul Frontier — Earlier VRChat Avatar Early Access Test and VRM Workflow Context