SB文庫は2026年11月4日、峰守ひろかずによる新作小説『みだりに怪異と決めつけてはいけません』の書影を公式Xで公開した。装画を手掛けるのはヤマウチシズ。北陸地方の怪異伝承を題材にしたオカルトミステリで、謎めいた大学院生と停職中の刑事がさまざまな不可解な事件に挑む。
本作は2026年11月26日発売予定で、定価902円(税込)、336ページ。物語の主な舞台となる金沢の街並みや地域に伝わる妖怪・怪談が重要な要素として登場し、伝承に詳しい女子大学院生と刑事の掛け合いを交えながら、未解決事件の真相を追っていく。
クイックサマリー
- 作品名: みだりに怪異と決めつけてはいけません
- ローマ字表記: Midari ni Kaii to Kimetsukete wa Ikemasen
- タイトルの意味: 不思議な出来事を安易に怪異と断定してはいけない
- 作品形態: 日本の小説
- ジャンル: ミステリ、オカルト、民俗伝承、怪異
- 作品の分類: ライトミステリ
- 著者: 峰守ひろかず
- イラスト: ヤマウチシズ
- 出版社: SBクリエイティブ
- レーベル: SB文庫
- 書影公開日: 2026年11月4日
- 発売日: 2026年11月26日
- 定価: 902円(税込)
- 本体価格: 820円
- 書籍形態: 文庫本
- ページ数: 336ページ
- ISBN-13: 978-4-8156-4819-0
- 主な舞台: 石川県金沢市を中心とした北陸地方
- 主要人物: 秋月徹郎、聖城美春
- 主人公の一人: 停職中の刑事
- もう一人の主人公: 怪異伝承に詳しい大学院生
- 主な事件: 神隠しや不可解な未解決事件
- 登場する伝承: 神隠し、釣瓶落とし、河童、猿鬼
- 装画の背景: 金沢市の暗がり坂
- 表紙の人物: 聖城美春
- 物語の構成: 複数の事件を描く連作形式のライトミステリ
- 刊行状況: 発売予定
- 英語翻訳版: 未発表
『みだりに怪異と決めつけてはいけません』書影公開

赤い和傘と聖城美春を描いた装画
SB文庫は2026年11月4日、『みだりに怪異と決めつけてはいけません』の書影を公開した。装画はヤマウチシズが担当している。
表紙に描かれているのは、長い黒髪と眼鏡が特徴的な女性。白を基調とした服装で大きな赤い和傘の下にたたずむ姿が印象的だ。この人物は、物語の中心となる大学院生・聖城美春である。
背景には、古い建物が並ぶ細い坂道と、雨上がりを思わせる石畳が描かれている。著者の峰守ひろかずによると、モデルとなった場所は金沢市に実在する「暗がり坂」。過去に自身が執筆した作品にも登場する、思い入れのある場所だという。
街の落ち着いた雰囲気と美春の謎めいた表情を組み合わせた装画について、峰守はヤマウチシズへの感謝を表明。ヒロインであり探偵役でもある美春を、怪しさと可愛らしさを併せ持つ姿に描いてもらえたとコメントしている。
停職中の刑事と謎めいた大学院生が事件に挑む
『みだりに怪異と決めつけてはいけません』は、不祥事によって停職中の刑事・秋月徹郎を主人公の一人とするミステリ小説だ。
徹郎は神隠し事件が起きている金沢の温泉街で、長身で頭脳明晰、怪異伝承に詳しい大学院生・聖城美春と出会う。
美春は不可解な事件の真相を解き明かしながら、怪しい出来事だからといって安易に怪異の仕業と決めつけてはいけないという考えを示す。この出会いをきっかけに、徹郎は彼女が関わる奇妙な事件の調査へと巻き込まれていく。
最初の事件の後も、美春は徹郎をさまざまな怪事件の現場へ連れ回すようになる。刑事としての経験と民俗伝承に関する知識を持ち寄る二人の関係性が、謎解きと軽妙な掛け合いを交えながら描かれる。
神隠し・釣瓶落とし・河童・猿鬼など北陸の怪異が登場
本作の大きな特徴は、北陸地方に伝わる怪異や妖怪を、ミステリの題材として取り入れていることだ。北陸は石川県、富山県、福井県などを含む地域で、各地にさまざまな民間伝承が残されている。
公式あらすじには、人が不可解な形で姿を消す「神隠し」をはじめ、伝承上の妖怪「釣瓶落とし」や、水辺にまつわる存在として知られる「河童」が挙げられている。
さらに、北陸の伝承に登場する「猿鬼」も、本作で扱われる怪異のひとつとして紹介されている。全国的に知られる妖怪だけでなく、地域に根差した伝承を取り入れることで、物語にご当地ミステリとしての特色を持たせている。
ただし、作中で起きる出来事がすべて超自然的な現象として説明されるとは限らない。作品タイトルが示すように、怪異の知識を手掛かりとしながらも、目の前の事件を慎重に見極める姿勢が、物語の重要な要素となっている。
峰守ひろかずが金沢の妖怪研究を新作に反映
著者の峰守ひろかずは、自身のブログで本作を、北陸の怪異を扱った連作形式のライトミステリと説明している。
峰守はこれまでにも、金沢を舞台にした『金沢古妖具屋くらがり堂』や『少年泉鏡花の明治奇談録』などを執筆してきた。石川県の怪異伝承に対する関心は、小説執筆に伴う調査や資料収集を通じて深まってきたという。
さらに、金沢の妖怪や伝承をまとめた『金沢妖怪事典』の編纂や、石川県の怪談・不思議な話を扱うコラムの執筆にも取り組んでいる。今回の小説には、そうした調査や執筆活動を通じて蓄積した知識が生かされている。
また、峰守はタイトルを「み怪決」と略せることにも言及した。これは「未解決」を連想させる言葉遊びであり、作品の雰囲気も重苦しいものではなく、主人公コンビの掛け合いを楽しめる内容になっていると紹介している。
新レーベル「SB文庫」より11月26日発売
本作は、SBクリエイティブが2026年10月に創刊したエンタメ文芸レーベル「SB文庫」から刊行される。
SB文庫は、ライトミステリやホラー、青春、恋愛、ファンタジーなど、幅広いジャンルの小説を展開する新レーベル。『みだりに怪異と決めつけてはいけません』は、2026年11月刊のラインナップに含まれている。
出版社の最新商品ページによると、発売日は2026年11月26日(木)、定価は902円(税込)。文庫判の336ページで、ISBNは978-4-8156-4819-0となっている。
なお、峰守が10月に公開した告知記事には11月25日発売との記載があり、過去の出版社プレスリリースでは858円と案内されていた。今回の記事では、最新の商品情報に合わせて11月26日発売・税込902円を採用している。
注目ポイント
1)北陸の民間伝承を生かしたご当地ミステリ
神隠し、釣瓶落とし、河童、猿鬼といった怪異を事件に結びつけることで、北陸ならではの特色が生まれている。謎解きとともに、地域に伝わる怪談や妖怪の存在にも触れられる作品だ。
2)実在する金沢の風景を取り入れた装画
表紙の背景に描かれた暗がり坂は、単なる雰囲気づくりのための架空の場所ではない。著者が以前から作品の舞台として扱ってきた金沢の実在する場所であり、物語と土地とのつながりを感じさせる。
3)怪異をすぐに断定しない謎解きの姿勢
作品タイトルそのものが、主人公たちの事件に対する向き合い方を示している。怪異伝承を知ることと、事件の真相を解明することは必ずしも同じではなく、その違いがミステリとしての魅力につながっている。
『みだりに怪異と決めつけてはいけません』関連情報
現時点で判明している主な追加情報は以下の通りです。
- 正式タイトルは『みだりに怪異と決めつけてはいけません』
- 著者は峰守ひろかず
- カバーイラストはヤマウチシズが担当
- 出版社はSBクリエイティブ、レーベルはSB文庫
- 書影は公式Xアカウント「@sbbunko」で公開
- 書影公開日は2026年11月4日
- 最新の公式発売日は2026年11月26日
- 公式商品ページの定価は税込902円
- 本体価格は820円
- ページ数は336ページ
- 判型は文庫判
- ISBNは978-4-8156-4819-0
- 北陸を舞台としたオカルトミステリ
- 主な舞台のひとつは石川県金沢市
- 秋月徹郎は不祥事で停職中の刑事
- 聖城美春は怪異伝承に詳しい大学院生
- 最初の事件では温泉街での神隠しを扱う
- 神隠し、釣瓶落とし、河童、猿鬼などの伝承が登場
- 著者は連作形式のライトミステリと説明
- 装画の背景は金沢市の暗がり坂
- カバーに描かれているのは聖城美春
- 著者は石川県や金沢の怪異伝承を調査してきた
- 略称「み怪決」は「未解決」を意識した言葉遊び
- SB文庫は2026年10月に創刊
- 本作はレーベルの11月刊行作品
- 過去の著者告知にある11月25日は最新の出版社情報と異なる
- 過去のプレスリリースにある858円は最新の商品価格と異なる
- アニメ化や漫画化については未発表
- 英語翻訳版の発売日は未発表
- 書影公開の告知はSB文庫公式Xで確認可能
- 書籍情報はSBクリエイティブ公式商品ページに掲載
- 装画の背景や執筆の着想は峰守ひろかず公式ブログで紹介
- レーベル情報はSBクリエイティブ公式発表で確認可能
- 11月刊行作品はSB文庫公式11月ラインナップに掲載
まとめ
『みだりに怪異と決めつけてはいけません』は、停職中の刑事と怪異伝承に詳しい大学院生が、北陸各地の不可解な事件に挑むオカルトミステリだ。ヤマウチシズによる書影が公開され、2026年11月26日の発売に向けて作品の概要が明らかになった。
あらすじや著者、イラストレーター、価格などの基本情報は発表済みだが、各事件の詳しい展開や二人の関係がどのように描かれるかについては、刊行後に明らかになる。
- SB Bunko Official X — November 2026 Novel Cover Reveal, Synopsis, Author, Illustrator, and Release Date
- SB Creative — Official Novel Release Date, Updated Price, ISBN, Format, and Page Count
- Hirokazu Minemori Official Blog — Author Commentary on the Cover, Kanazawa Setting, Local Folklore, and Story Structure
- SB Creative — Official SB Bunko Label Launch and November 2026 Publication Information
- SB Creative — Official November 2026 SB Bunko Publication Lineup