//Alive: 02;は2026年10月12日、VRChat向けコミュニケーションツール「With Phone」の無料オープンβテストを開始した。ワールドやインスタンスが別れていても、VRChat内からフレンドとのやり取りを続けられることを目指したツールだ。
公開されたバージョンは0.9.0。アバターへ導入するWith Phone本体とWindows上で動くブリッジアプリを組み合わせ、メッセージ、音声通話、With Phone画面の同期、カメラなどをVRChat内から利用できる。
クイックサマリー
- 名称: With Phone
- 企画・開発: //Alive: 02;
- 種類: VRChat向けコミュニケーションツール
- 現在: 公開オープンβ
- βバージョン: 0.9.0
- 公開日: 2026年10月12日
- 配布: BOOTH
- 公開β価格: 無料
- 0.9.0ファイルサイズ: 約42.8 MB
- BOOTH追加項目: β版+サーバー支援
- サーバー支援: 500円
- 対象: VRChat
- OS: Windows 10 / 11
- VRChat PC版: 対応
- VRモード: 対応
- デスクトップ: 対応
- Quest単体: 非対応
- デスクトップ操作: ペンモード+マウス
- Unity: Unity 2022.3
- アバタープロジェクト: VRChat Creator Companion
- 導入: Modular Avatar
- Modular Avatar: 同梱なし
- VRChat連携: OSC
- VRChatログ: ブリッジが限定的に利用
- 連携アプリ: WithPhone.exe
- アバター用パッケージ: WithPhone.unitypackage
- ブリッジの役割: OSC経由でアバターとWith Phoneサーバーを接続
- VRChat OSC受信ポート: 9000
- VRChat OSC送信ポート: 9001
- ログイン: Discord
- ログイン: Google
- 同期パラメーター使用量: 約72 bit
- VRChat同期パラメーター上限: 256 bit
- 機能: メッセージ
- 機能: 音声通話
- 機能: With Phone画面同期
- 機能: 猫カメラ
- 機能: フレンド交換
- 機能: 白猫アシスタント
- 機能: アラーム
- 別ワールドへのメッセージ: 対応
- 別ワールド間の音声通話: 対応
- メッセージ本文: 開発者によるとエンドツーエンド暗号化
- 運営側: メッセージ本文を読めない仕様と説明
- 画面同期: ユーザー自身が開始した場合のみ
- 共有先: 選択したフレンド
- 共有先: 同一インスタンスのWith Phone利用者
- 猫カメラ: 白猫視点で撮影
- 写真保存先: ユーザーのPC
- フレンド交換: 端末同士を合わせて登録可能
- フレンドコード: 対応
- 白猫アシスタント: 電源投入時に登場
- アラーム: VRChat内で利用可能
- 音声通話用ブラウザ: Microsoft Edge / Google Chrome
- 電気通信事業: 届出済みと記載
- 受付日: 2026年10月9日
- 受付先: 近畿総合通信局
- 運営形態: 個人による独立サービス
- VRChat Inc.との関係: なし
- WithPhone.exeのコード署名: 公開β時点では未対応
- Windows/セキュリティ警告: 表示される場合あり
- 製品版: 今後予定
- 製品版モデル: BOOTHでは有料ライセンス予定と説明
- β利用者への自動課金: なし
- 公式Xでの補足: 製品版後も音声通話を除くβ機能は無料提供予定
- 音声通話・製品版の最終価格: 詳細未発表
- 現在: オープンβ配布中
VRChat内で使える「With Phone」

ワールドが離れてもメッセージと通話
With Phoneの中心となるのは、フレンドが別のワールドやインスタンスへ移動したあともコミュニケーションを続けられることだ。
メッセージが届くと端末の発光、通知音、通知バナーで知らせる。音声通話もフレンドのプロフィールから開始でき、同じVRChat空間に居続ける必要はない。
アバターとWindowsブリッジを組み合わせる仕組み
With Phoneはアバター内のPrefabだけですべてを処理するものではなく、Windows上で動作するWithPhone.exeと連携する。
VRChatが公式に用意しているOSCを使い、アバターと外部アプリ間でパラメーターをやり取り。そのブリッジがWith Phoneのサーバーとの通信を担当する構成だ。
導入にはUnity 2022.3とModular Avatarを使用。アバターをアップロードしたあとにブリッジを起動し、OSCを有効化してAction Menuから端末を呼び出す。
画面同期、猫カメラ、アラームも搭載
公開βにはメッセージや通話以外の機能も用意されている。
With Phoneの画面は、指定したフレンドや同一インスタンスの利用者へ同期可能。ただし共有は自分で開始した場合に限られる。
白猫アシスタントがカメラを持ってワールドを移動する「猫カメラ」も搭載され、撮影した画像はユーザーのPC内に保存される。
端末同士を近づけるフレンド交換、フレンドコード、VRChat内で鳴らせるアラームも利用できる。
プライバシーとβ版の制限も公開
//Alive: 02;は、メッセージ本文にエンドツーエンド暗号化を採用し、運営者を含め送信者と受信者以外が本文を読めない仕様としている。
VRChatのログについても、すべてをアップロードするのではなく、ワールド移動やVR/デスクトップ判定に必要な行のみを読み取ると説明。インスタンス番号はハッシュ化され、ワールド名はユーザーが表示設定を有効にした場合のみ送信される。
WithPhone.exeは現在コード署名されていないため、Windowsやセキュリティソフトから警告が出る可能性がある。0.9.0向けのSHA-256もBOOTH上で公開されている。
注目ポイント
1)VRChatの中だけで会話を続けやすくなる
フレンドが別ワールドへ移動するたびに外部メッセンジャーへ切り替える必要を減らせる。
2)アバターそのものが通信UIになる
Modular AvatarとOSCを組み合わせ、手に持った端末としてコミュニケーション機能を扱える。
3)データの扱いが比較的細かく説明されている
ログ、写真、メッセージ暗号化、Windowsブリッジが行う処理などが公開されている。
「With Phone」・VRChat情報
現時点で判明している主な追加情報は以下の通りです。
- With Phoneの企画・開発は//Alive: 02;
- 公開β0.9.0は2026年10月12日にリリース
- 正式な配布元はBOOTH
- 0.9.0のファイルサイズは約42.8 MB
- 通常の公開βは無料
- サーバー支援向け500円の選択肢も用意
- 500円版を購入しなくても通常βは利用可能
- PC版VRChat向け
- Windows 10 / 11を動作環境として掲載
- VRモードに対応
- デスクトップモードにも対応
- Quest単体では利用できない
- デスクトップではペンモードとマウスを使用
- アバター導入にはUnity 2022.3を利用
- VRChat Creator Companionのアバタープロジェクトを使用
- Modular Avatarが必要
- Modular Avatar自体は同梱されない
- WithPhone.unitypackageを収録
- PC用のWith Phoneブリッジも収録
- 実行ファイル名はWithPhone.exe
- アバターとブリッジはOSCで通信
- ブリッジがWith Phoneサーバーへ接続
- VRChatのOSC受信標準ポートは9000
- 送信標準ポートは9001
- OSCをEnabledにする必要がある
- セットアップ時にReset Configを行う手順が案内されている
- 初回ログインはブラウザを利用
- Discordログインに対応
- Googleログインに対応
- 音声通話にはMicrosoft EdgeまたはGoogle Chromeを利用
- アバター同期パラメーターを約72 bit使用
- VRChatではcustom synced parametersを最大256 bit同期可能
- β版でメッセージ機能を利用可能
- 別ワールドのフレンドにも送信可能
- 着信時は通知バナーを表示
- 通知音にも対応
- 音声通話を利用可能
- フレンドのプロフィールから通話開始
- 別ワールドにいても通話可能
- With Phone画面の同期機能を搭載
- PCデスクトップ全体を自動共有する機能ではない
- 共有開始はユーザー自身が操作
- 指定したフレンドへ共有可能
- 同じインスタンスのWith Phone利用者にも共有可能
- 猫カメラを搭載
- 白猫アシスタントがカメラを持って移動
- 撮影画像はローカルPCに保存
- フレンド交換機能を搭載
- 端末同士を合わせて登録できる
- フレンドコードにも対応
- 電源を入れると白猫アシスタントが登場
- アラーム機能を搭載
- メッセージ本文はエンドツーエンド暗号化と説明
- 運営者側から本文を平文で読めない仕様と説明
- VRChat output logの一部をブリッジが読み取る
- world/instance関連機能に利用
- VRかデスクトップかの状態も読み取る
- インスタンス番号はハッシュ化してからサーバーへ送信
- ワールド名は表示設定をオンにした場合のみ送信
- VRChatログを書き換えないと説明
- ログ全体をサーバーへ送信しないと説明
- 設定・ログイン・暗号鍵は`%APPDATA%\VRCPhone`に保存
- 漢字変換のため入力したかなをGoogleの変換サービスへ送信する場合がある
- ペンモード中のみFキーとマウス操作を受け取る
- 猫カメラはシャッター操作時のみVRChat画面を取得
- 通話中はEdgeまたはChromeの通話ウィンドウをバックグラウンドで利用
- ローカルの通話用サーバーは外部から接続できない仕様と説明
- WithPhone.exeは管理者権限を要求しない
- Windows起動時に自動起動しない
- 現在はコード署名されていない
- Windows SmartScreenやウイルス対策ソフトが警告する場合がある
- 0.9.0のSHA-256をBOOTHで公開
- 正式な配布先は//Alive: 02;のBOOTHページ
- 電気通信事業の届出済みと記載
- 受付先は近畿総合通信局
- 受付日は2026年10月9日
- VRChat Inc.とは無関係の個人サービス
- β期間中は機能変更やデータ初期化、サーバー停止の可能性あり
- BOOTHでは将来的に有料ライセンスの製品版を予定
- β利用者への自動課金は行われない
- 発表に対する公式アカウントの補足では、製品版発売後も音声通話を除くβ機能を無料提供する予定としている
- 最終的な料金体系はまだ詳細未発表
- 配布・詳細はOfficial BOOTH Pageで公開
- 規約・プライバシー情報はWith Phone Official Websiteで公開
- 最新情報はOfficial Xで発信
- OSC仕様はVRChat OSC Documentationで確認可能
- Modular Avatar導入情報はModular Avatar Documentationで公開
まとめ
「With Phone」は、通常なら外部メッセンジャーで行う機能をVRChat内へ持ち込み、アバター自身が端末を持って操作する形にしたコミュニケーションツールだ。
公開β0.9.0は現在無料で利用可能。製品版の具体的な料金体系や、β終了後の音声通話の扱いについては、//Alive: 02;からの今後の案内を待つことになる。
- //Alive: 02; / X — Official Developer Account for With Phone Open Beta Announcement and Follow-Up Updates
- //Alive: 02; / BOOTH — Official With Phone Open Beta 0.9.0 Product Page, Features, Requirements, Privacy Notes, and Installation Guide
- With Phone — Official Terms, Privacy Policy, and Safety Information
- VRChat — Official OSC Overview and Default Local Ports
- VRChat — Official OSC Avatar Parameters Documentation
- Modular Avatar — Official Documentation for VRChat Avatar Component Installation