『MoonHack』が東京ゲームショウ2026にプレイアブル出展され、これまでのサイバーノワールな物語やキャラクター紹介だけでは見えにくかったゲームプレイ部分が、より具体的な形で明らかになった。今回試遊できたのはノベルパートではなく、移動、ジャンプ、アクション、コース把握、そして楽曲のリズムを同時に処理する3Dリズムアクションだ。
9月19日に電ファミニコゲーマーが公開した試遊レポートでは、実際に触れた際のプレイ感が詳しく紹介されている。基本操作そのものはシンプルだが、高速で流れていくコース上のハート、障害物、タイミング入力、敵の攻撃が重なることで一気に忙しくなる。4Gamerの試遊・開発者インタビューでも、アクション中にキャラクター同士の会話が進み、物語と3Dパートが連動する構成であることが確認されている。
クイックサマリー
- タイトル: MoonHack
- 開発: ASTRA
- パブリッシャー: ASTRA
- ブランド: ASTRA
- 母体となる会社: Astro Production
- ジャンル: エモーショナル・サイバーノワールADV
- 主なゲーム要素: ビジュアルノベル / ナラティブADV
- 主なゲーム要素: 3Dリズムアクション
- 対応機種: PC / Steam
- 発売時期: 2027年
- 具体的な発売日: 未発表
- 価格: 調整中 / 未定
- プレイ人数: 1人
- 舞台: 2125年
- 世界観: AIが人生のさまざまな選択を最適化した社会
- 主なテーマ: 自由、選択、感情、アイデンティティ、AI、音楽
- 音楽の役割: 世界のルールを書き換えるハッキングの力
- 中心人物: 月読カグヤ
- カグヤの立場: 旧式違法AI
- 重要人物: 久遠院夜歌
- 公式サイトで紹介されている主要キャラクター: 13人
- TGS2026: プレイアブル出展
- ブース: 幕張メッセ ホール9
- ブース番号: 09-C53
- 出展エリア: インディーゲームコーナー
- TGS試遊版: ブラッシュアップされたリズムアクション
- アクション形式: 3Dランアクション
- 基本移動: キャラクターが奥へ走り続ける
- 電ファミニコゲーマーが整理した主操作: 移動、ジャンプ、アクション
- 移動: コース上で位置を調整
- 収集要素: ハート / ノーツでスコアを獲得
- ジャンプ: 障害物回避や空中のハート回収に使用
- アクション: タイミングを合わせて障害物や脅威を破壊
- タイミング表示: 時計のようなアイコン
- 正確な入力: 評価・スコア向上につながる
- 敵: 後半では攻撃を仕掛けてくる
- 同期: ジャンプやアクションのタイミングが楽曲に連動
- 敵の攻撃: タイミングも楽曲に同期
- プレイ時に必要な情報: 視覚と聴覚の両方
- 評価: ランク制
- 電ファミ試遊時: ライターは初回でDランク
- 開発者が挙げたインスピレーション: Sayonara Wild Hearts
- ゲームデザインの狙い: 正確な譜面入力だけでなく、曲に乗って走り抜ける高揚感
- アクション中の会話: 継続
- 物語との関係: アクション自体がストーリー演出の一部
- TGS時点の開発進捗: 約40%
- ノベルパート: 当初見積もりの約2倍まで拡大
- ボイス: フルボイス予定
- Steam対応言語: 日本語
- 日本語フル音声: 対応
- 追加テキスト言語: 英語、簡体字、繁体字
- Steamウィッシュリスト: 受付中
- ブースのトレーディングカード: 全13種
- ブース来場: ランダムで1枚配布
- 試遊: 追加カード獲得要素あり
- Sランクチャレンジ: 3セクションの結果に応じて枚数増加
- 電ファミの整理: 来場分と試遊報酬を合わせ最大5枚
- ウィッシュリスト特典: オリジナルステッカー
- TGS2026当初日程: 2026年9月17日~21日
- 9月20日: 一部スケジュール変更を伴い開催
- 9月21日: 台風25号接近により全日程中止
TGS公式告知、ティザーPV、Steam、ゲーム画面

操作は3つ。それでもコースが動き始めると一気に忙しくなる
『MoonHack』のリズムアクションは、基本だけを見れば移動、ジャンプ、アクションという分かりやすい構成になっている。
キャラクターは3Dコースを高速で走り続け、プレイヤーは位置を調整しながら、ルート上に配置されたハートを回収していく。平坦な直線だけなら難しくなさそうに見えるが、コースは左右に曲がり、上下にも大きくうねる。
さらに空中にもハートが配置されるため、ジャンプは単なる障害物回避ではない。次のルートを確認しながら、どのタイミングで跳ぶかを判断する必要がある。
電ファミニコゲーマーの試遊レポートでは、こうした個々には単純な要素が高速で重なることで、想像以上に処理が忙しくなる様子が伝えられている。ライターはハートを取り逃し、障害物にも衝突し、初回プレイをDランクで終えたという。
4GamerもXboxコントローラを基準に、キャラクターが奥へ自動的に走り、左スティックで左右へ移動し、ジャンプとアクションで障害を処理する3Dランアクションとして紹介している。
「アクション」は障害物を壊すだけでなく、リズムとスコアを作る
ゲーム中に使うアクションは、ただ道を開くためのボタンではない。
コース上の障害物を破壊できるほか、画面には時計を思わせるタイミング表示が現れ、適切な瞬間にボタンを押すことで評価にもつながる。
進行すると、プレイヤーへ攻撃を仕掛ける敵まで登場する。
つまり、位置取り、ハートの回収、障害物、タイミング入力、敵の攻撃を並行して処理する必要がある。
こうした要素を見ると、ノベルゲームの途中に短時間だけ挿入される簡易的なミニゲームというより、独立したゲームプレイとしてきちんと作り込まれていることが分かる。
ジャンプも敵の攻撃も楽曲に同期。目と耳の両方が必要になる
電ファミの試遊で特に印象的だったのが、さまざまな出来事が楽曲のリズムと結びついている点だ。
ジャンプやアクションが必要になる場所は、曲のビートに合わせるように配置されている。
4Gamerも、ノーツを取った際の効果音が楽曲へリズミカルに噛み合うよう設計されていると紹介している。
さらに、敵が仕掛けてくる攻撃のタイミングまで楽曲に合う。
画面だけに集中するとリズムを見失い、逆に耳だけで追おうとすればハートや攻撃を見落とす可能性がある。そのため、実際のプレイでは視覚と聴覚を同時に使うことになる。
4Gamerの取材によれば、開発側が重視しているのは、一般的な音楽ゲームのように譜面を厳密に処理する緊張感だけではなく、楽曲に乗りながら高速で走り抜ける高揚感だという。
リズムアクションは物語から切り離されたミニゲームではない
3Dアクション部分は、ストーリーとは無関係な別モードとして用意されているわけではない。
4Gamerの試遊では、プレイ中にもキャラクター同士の会話が進行することが確認されている。
ノベルパートとアクションパートを2層構造として組み合わせ、3Dアクションそのものを物語上の演出として使う設計だ。
これは『MoonHack』の世界観とも噛み合っている。
2125年、人々の労働、納税、恋愛、感情、未来の選択までAIによって最適化された社会で、“人間らしさ”を罪とされた少女たちは電脳世界へ侵入し、歌によって世界のルールを書き換えていく。
物語上の武器である音楽を、そのまま移動やアクションの仕組みに組み込むことで、設定とゲームプレイが直接つながっている。
4Gamerのインタビューでは、Astro Production代表の有賀智氏が、音楽と高速ランアクションを組み合わせる発想において『Sayonara Wild Hearts』から影響を受けた部分があることも明かしている。
TGSブースではSランク挑戦も。全13種のトレカを用意
『MoonHack』のブースは、幕張メッセ ホール9・09-C53のインディーゲームコーナーに設置されている。
会場では試遊だけでなく、全13種のトレーディングカードも展開。
電ファミニコゲーマーによると、ブース来場者にはまずランダムで1枚が配布され、試遊によって追加のカードを獲得できる。
9月16日の公式告知では、試遊すると1枚、1セクションでSランクを取ると2枚、2セクションなら3枚、3セクションすべてをSランクにすると4枚という試遊報酬の仕組みが案内されている。
電ファミの記事では、ブース来場時の1枚も含めることで、1回の来場・試遊で最大5枚を集められると整理されている。
Steamのウィッシュリスト登録画面を提示すると、オリジナルステッカーも受け取れる。
なお、会場告知に記載されていた開催日は当初9月17日~21日だったが、その後、台風25号の接近を受けて東京ゲームショウ2026は9月21日の開催を全面中止すると発表した。9月20日は開催されているものの、一部出展社ではスケジュール変更が行われている。
開発進捗は約40%。2027年発売に向けて制作中
『MoonHack』は、まだ完成版に近い段階ではない。
4GamerのTGSインタビューでは、開発進捗について全体の約40%と説明されている。
特にノベルパートは制作を進めるなかでボリュームが増え、当初見積もっていた量のおよそ2倍にまで成長しているという。
音声はフルボイスを予定。
価格は現在も調整中で、発売時期も現時点では2027年までしか発表されていない。
SteamではASTRAが開発・パブリッシャーとして掲載され、日本語インターフェース、字幕、フル音声に対応。英語、簡体字、繁体字はインターフェースと字幕に対応する。
確認できた公式商品情報では、PC以外の対応プラットフォームはまだ発表されていない。
注目ポイント
1)リズムアクションが“おまけ”ではない
スコア、タイミング、障害物、敵の攻撃、移動、ランク評価まで用意され、TGS試遊版だけでも独立した遊びとして成立している。
2)歌が物語とシステムの両方を動かす
物語では歌がハッキングの力となり、ゲームプレイでは実際にビートを読むことが移動や攻撃へつながる。
3)ノベルとアクションが分断されていない
3Dパート中にも会話が進むことで、アクションを物語演出そのものとして使っている。
4)TGS試遊で作品の全体像が一段見えやすくなった
これまでは世界観やキャラクター、楽曲が目立っていたが、今回の試遊によって“歌でハックする”という設定が実際の操作へどう落とし込まれているかが具体的になった。
ゲーム・TGS2026情報
現時点で判明している主な追加情報は以下の通りです。
- 『MoonHack』はASTRAによるオリジナルゲーム
- ASTRAはAstro Productionのインディーゲームブランド
- 『MoonHack』はASTRA初のゲームタイトル
- 公式ジャンルはエモーショナル・サイバーノワールADV
- 舞台は2125年
- AIが人々の生活の多くを最適化した社会が描かれる
- 労働、納税、恋愛、感情、未来の選択までシステムの管理対象
- “好きなものを好きでいること”すら罪になる世界として描かれる
- “人間らしさ”を罪として記録された少女たちと行動する
- 歌によって管理された世界のルールを書き換える
- 月読カグヤは旧式違法AI
- 久遠院夜歌は中心人物のひとり
- 公式サイトでは13人の主要キャラクターとキャストを掲載
- キャラクターデザインはNoyu氏
- Steam版は2027年発売予定
- 具体的な発売日は未発表
- 価格は未定
- 発表済みプラットフォームはPC / Steam
- 1人用ゲーム
- 日本語フルボイスを予定
- Steamでは日本語フル音声対応と掲載
- 英語はインターフェース・字幕に対応
- 簡体字はインターフェース・字幕に対応
- 繁体字はインターフェース・字幕に対応
- TGS2026ではリズムアクションパートを試遊可能
- リズムアクションは3Dで展開
- キャラクターは基本的に奥へ走り続ける
- プレイヤーは左右への位置取りを操作
- ハート / ノーツを集めてスコアを獲得
- ジャンプで障害物を越え、空中のアイテムを回収
- アクションで障害物や敵を破壊可能
- タイミングによって評価が変化
- 敵はプレイヤーへ攻撃する場合がある
- ジャンプ、アクション、効果音、敵の攻撃が楽曲と連動
- 画面を見ることと音楽を聴くことの両方が必要
- プレイ結果にはランク評価がある
- TGS試遊はSランクチャレンジ用に3セクションを用意
- ブースは幕張メッセ ホール9
- ブース番号は09-C53
- インディーゲームコーナーに出展
- トレーディングカードは全13種
- 電ファミによると来場者へランダム1枚を配布
- 試遊ではSランク数に応じた追加カードあり
- Steamウィッシュリスト登録でオリジナルステッカーを配布
- 4Gamerの取材ではリズムアクションの着想源のひとつとしてSayonara Wild Heartsに言及
- アクション中もキャラクター同士の会話が進行
- 開発側は3Dアクションを物語演出の一部として位置づけている
- TGS2026時点の全体開発進捗は約40%
- ノベルパートは当初見積もりの約2倍まで拡大
- TGS2026は当初9月17日~21日の予定だった
- 9月21日は台風25号の影響で全面中止
- 9月20日は一部スケジュール変更を伴い開催
- 公式情報はMoonHack Official Websiteで公開
- 最新情報はMoonHack Official Xで発信
- TGS出展告知はMoonHack TGS2026 Official X Postで確認可能
- Sランク試遊企画はMoonHack TGS2026 Trial Challenge X Postで確認可能
- 公式映像はMoonHack Official Teaser PVで公開
- 公式チャンネルはMoonHack Official YouTube
- PC版はMoonHack on Steamでウィッシュリスト登録可能
- 東京ゲームショウの情報はTokyo Game Show 2026 Official Websiteで確認可能
まとめ
TGS2026での試遊によって、『MoonHack』のリズムアクションが想像以上に大きなゲームプレイ要素であることが見えてきた。基本操作は少ないものの、高速移動、ハート回収、ジャンプ、タイミングアクション、敵の攻撃、楽曲との同期が重なることで、独自の手応えを作り出している。
発売は引き続きSteam向けに2027年を予定しており、TGS時点の開発進捗は約40%。具体的な発売日、価格、PC以外の対応機種については、今後の発表を待つことになる。
- MoonHack Official X — Official TGS2026 Playable Exhibit Announcement and Booth Information
- MoonHack Official X — Official TGS2026 Trial Card Reward and S-Rank Challenge Information
- Denfaminicogamer — TGS2026 Hands-On Report on MoonHack 3D Rhythm-Action Gameplay and Booth Rewards
- MoonHack / YouTube — Official MoonHack Teaser Promotional Video
- Steam — Official MoonHack Store Page, 2027 Release Window, Gameplay Concept, Cast, and Language Support
- MoonHack — Official Story, Character, Cast, and Project Information
- 4Gamer — TGS2026 Hands-On and Developer Interview on 3D Rhythm Action, Inspiration, Development Progress, and Full Voice Plans
- Denfaminicogamer — TGS2026 September 21 Cancellation Due to Typhoon No. 25